『秘密基地vol.10』 演者紹介10 中西みみず

12 11月

こんばんは。中西です。演者紹介もついに、最後ですね。
今日は中西みみずの自己紹介と作品紹介をしますね!

「ジャグリングを見る」ということ

僕は京都でジャグリングの実験場『秘密基地』を運営したり、作品をつくったりする人です。

運営に関しては、このオムニバス公演『秘密基地』のコンセプトを練り、演者を集めることや、具体的に公演をまわすために様々なことをしています。

また、それと同時に、「作品をつくる」ということもしています。
僕自身はもう出演はしていませんが、演出家として「現代におけるジャグリングの可能性」をテーマに舞台作品を創作しています。

ちなみに、前回は、「紙幣」というジャグリング道具に注目した作品をつくりました。

SICF19参加作品 「Juggling is Free」

このように「場を運営すること」、そして「作品を創作すること」。
この両面を通して「ジャグリング」を考えてきました。

その中で掴んだことのひとつ。
それが「ジャグリングを見ること」です。

浄土解放にて行ったパフォーマンス 「403 Forbidden」

今回の作品は「パソコン」をジャグリング道具として選びました。
なぜなら、ある時パソコンの前で考え事をする人を見て、僕は墓参りを連想したことがあるからです。

「ジャグリングとは人間と物体の関係を実践すること」と僕は考えています。
むしろ、物との関係に「人間」を見いだすことこそが「ジャグリングである」、とも思っています。

さて、冒頭に「演出家」と書きました。
一般的に「演出家」といえば、なんだか怖くて、正解をもって指示を出すようなイメージがあります。

ただ、僕のスタイルは違っていて、はじめから「明快な正解」が頭の中にあってそれを目指しているわけではありません。

今回であれば、出演者の染谷樹くんと、まずは「ジャグリング」についてじっくりと対話をしました。その中でパソコンを道具として扱うとはどういうことなのか、を一緒に考えました。そして、樹くんが道具を持って動く。そして、また考える。
気づけばそんなことを1年近くしています。

自分の感覚を研ぎ澄ましながら、その場に起きていることを明確に見ること。そして、対話を重ねる。

まず、こちらから能動的にアクションをしてはじまるのではなく、受動的にはじまる。僕にとって創作とは「見る」ことからはじまります。

つまり、ここでいう演出家とは初めての「観客」になることなのです。

ジャグリングの創作を通じて、自分を「観客」にする。
そのうえで、運営をして、ジャグリングの見方を広げ、「観客」を育てていく。

今回もまた、『秘密基地』とともに、ジャグリングの可能性を広がっていくことを楽しみにしています。

中西みみず


【秘密基地vol.10 空席状況】
・11/14(木)19時~ ×
・11/15(金)19時~ ×
・11/16(土)13時~ × / 19時~ ×
・11/17(日)11時~ △ (残り4席程度)/16時~ △ (残り10席程度)
お席が残っているのが17日のみとなりました。
お得なリピート券もございます。
当日券は5枚程度、ご用意致します。


『秘密基地vol.10』(11/14-17)

2019年11月公演情報

Juggling Unit ピントクル主催 オムニバス公演『秘密基地vol.10』

【秘密基地とは】
Juggling Unit ピントクルが運営する「ジャグリングの新たな魅力を開拓する」をテーマにしたオムニバス舞台公演。各団体5~20分程度のジャグリング作品を上演する。
競技スポーツ、舞台芸術、メディア・アートなど多様な幅をみせる現在のジャグリングシーン。それら複数の流れを劇場という空間で繋げ、「する、見る、考える」ことでジャグリング文化の創造を目指す。

【日程】
2019年
11/14(木) 19:00~
11/15(金) 19:00~
11/16(土) 13:00~(※)/19:00~
11/17(日) 11:00~/16:00~

※公演終了後、1時間程度のワークショップあり
ワークショップ情報はこちら

受付開始:開演の40分前
開場:開演の30分前

【出演者】
aube
鈴木仁

田中謙伍
恒吉優紀(※)

中西みみず
focus(※)
福井裕孝
Room Kids & パ技ラボ
山下陽一郎(※)
山村佑理

※一部日程のみ出演
11/14 恒吉優紀
11/15 山下陽一郎
11/16,17 focus

演者紹介ページはこちら

【会場】 
こまばアゴラ劇場(東京) 
目黒区駒場1-11-13
公式サイト

【予約】
予約はこちらから

https://forms.gle/iK5gcfYBKh4trXaL8

【料金】
大人 3,000円
学生 2,000円
リピート割引 各種1,000円引き

※学生料金について
学生の対象になる方は高校生以下、大学生または専門学生、大学院生です。
受付にて学生であることを証明できるもの(学生証など)をご提示ください。

※リピート料金ついて
2回目以降の観覧におきましては、リピート料金にて観覧することが可能です。
予約フォームの備考にて、リピートであることを明記し、当日の受付にてチケットの半券をご提示ください。

【スタッフ】
舞台監督: 葛川友理
音響: 道野友希菜
照明: 渡辺佳奈、斎藤 浩一郎
宣伝美術: mk(Flow Art Circle LateR)
制作: 新原伶、松前健司
MC とみさこ

主催: Juggling Unit ピントクル
提携: (有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
協力: 浄土複合