ジャグリング道具を考えるということ

25 1月

こんばんは、宮本です。

ピントクル次回公演まで残り一ヶ月強となりました。私は演出を担当しています。

そもそも舞台の演出というものがどういうものなのか、私は詳しくない人間であり、いろいろ試行錯誤をしております。舞台とはどういうもので諸々の行為にはどういった作用や意味合いがあるのか、こういったことも研究しつつ、しかしジャグリングに関してはいろいろ経験や考えもあり、やりたいこと(そしてもちろん見て面白いもの)をやってみようというシンプルな気持ちがあります。

今回の公演では、自分で考えて作ったジャグリングの道具を多数用意しています。特設サイトでも一部確認することができます。非常に面白い道具達が用意できたと感じているので、ここもひとつご期待下さい。

 

新しい道具を考えるということについて、少し述べてみます。

ジャグリングとは行為や動作なのであって、ジャグリング道具という区分は、物をどう動かすかで決まることであり、ボールクラブリング・・・といった既存の道具以外にも、ジャグリング道具というのは無限にあるはずです。

既存のジャグリング道具のアレンジではなく、ぱっと見の印象としてそれらと異なった道具を作り出すためには、どういったジャグリングがありえるかということを想定して作る必要があります。

一方で、たとえばボールというのは投げられるためのデザインとは感じられません。つまり、ボディスローといった諸々のトリックをやるために球体になったわけではなく、手頃な大きさの球体だったからいろいろな技が生まれたわけです。

そう考えると、できることを事前に想定して道具を考えすぎるのも良くないことであり、ジャグリングのための道具を作るのに、そのジャグリングを想定しすぎてはいけないという矛盾が生じます。面白いですね。とくに結論があるわけではありません。

 

自作の道具は用意しましたが、あとはそういった道具などを扱って、どのようなジャグリングをするか、どういう空間を作るかですね。公演までの残り時間で考えていきます。本番までお待ち下さい。