JJFに、というか、郡山にいって中西みみずが感じたこと。

21 10月

こんばんは。中西みみずです。

今週からブログの形式がかわります!
活動予定などの情報は毎週土曜日の21時ごろに冨迫が更新することになり、水曜日の21時ごろにピントクルメンバーの演出家が作品のことであったり、自分のことをここに書きます。
12/18~20に中西みみずの作・演出の『卒』を上演するので、それまでは僕が書くことになりました!よろしく!

最初なので、少し気合をいれて、ちょっと文体もかえて書いてみたよ!


今回は先週にあったジャグリング界の一大イベントJJF(Japan Juggling Festival)にいって、いろいろ考えてみた話。

JJFというのは、日本で一番上手いジャグラーを決める大会が開催されたり、海外からゲストが招待されたり、はたまた練習や交流ができたりする日本で一番大きなジャグリングイベントのうちの一つだ。それが今年は、福島県の郡山市であった。

僕はここ数年参加していなかったけれど、JJFでしか会えないジャグラーの友達も増えてきたことだし、海外ゲストにも興味がひかれたので、久しぶりにいってみようと思った。あと、それに郡山だし。この機会を逃したら、たぶんいくことはないだろう。僕は旅をそんなにするタイプでもない。

というわけで、目立って観光をするでもなく、会場にずっといたわけでもなく、ゆるゆるとこのイベントに参加していたわけだけど、率直にいって僕なりにとてもよかった。かなり。

なぜなら、普段見落としがちな日常での微細な感情の変化をみつめることができたからだ。旅ってこんなに画一化された時代でも非日常なんだ。びっくりだ。

それって、どういうことかというと、郡山って予想以上に都会で、駅から大きな幹線道路沿いに、全国的にお馴染みのお店がぎっちり並んでいるわけだけど、ちょっとそこから外れれば夜なんか真っ暗で、「ああ」、って思う。そのいろんな落差にびっくりし、なんだか寂しくなるようなモヤモヤとした気分。

また、会場に歩いて向かっていると、隣に仮設住宅があったりして、そこでも「ああ」と思った。全然気づいていないけれど、僕の住んでいるところと同じように、空や大地の自然があって、そこに人間がいて、集まって社会があるっていうこと、その状態、世界、事実、日常が迫ってくる。

その時、僕は、その未分化な心の微動を感じるのだ。良いことだとか、悪いことだとか、喜びや悲しみにもまだ分別できないような微細な心の動きがあった。びりびりと。

で、そういう微動って時間が経つとどこかにいってしまう。判断になったり、はっきりとした感情になったりする。それはとても残念なことだ。だから、そのままの形でみてみたいと思う。僕は。なんとなく。

それに形を与えるものって、もちろん言葉であったり、絵だったり、いろんな表現方法があるのだろう。
まあ、でも、そこに、ジャグリング、人と物の関係性なんかもありなのかもしれない。

なぜって、それは、「ジャグリングをみる」時、つまり、人が物とあるのをみる時、使っているのをみる時、あの同じ微動が、たしかに僕をかげめぐることがあるからだ。

まあ、だから、僕はジャグリングをみるのが好きで、その作品を「初めて」みることができるから、演出をやるんだなって、思ったり、思わなかったりするのである。


はい。今回はここまで~~。

次回は『卒』の稽古の様子など、お伝えしようかなと思います。それでは!また!

 

Juggling Unit ピントクル第5回公演 『卒』

【概要】

2015年3月『DOTS&HOLES』以来のピントクル単独本公演。演出を初の中西みみずが担当します。タイトルは『卒』。高度なジャグリングテクニック、斬新なアイディア、珍しい道具、そして独特の世界観。今までとは、一風かわった、ピントクル、いや、ジャグリング公演をご期待ください。

【日時】
2015年
12/18(金) 19:00開演
12/19(土) 14:00開演/ 19:00開演
12/20(日) 14:00開演
※開場・受付は開演30分前より開始します。

【作・演出】
中西みみず

【出演】
中西みみず
豊田真希
三原良太
森祐貴
【会場】
人間座スタジオ
京都府京都市左京区下鴨東高木町11

【料金】
一般 2,000円(前売・当日)
学生 1,500円(前売)/ 2,000円(当日)
(日時指定・全席自由)

【特設サイト】

http://juggling-pintcle.cf/sotsu/