『フニオチル その2』演者ブログ(小辻太一)

3 9月

さて、フニオチたい皆さん、こんにちは。フニオチる準備はできていますか?

できていなくても大丈夫、私が問答無用でフニ落とさせます。(無理であれば他の演者がフニ落としてくれます。)

えー…何を言っているのか自分にもよくわからないですが、これはブログなのでね、好きなように書いていきますよ。

さて、今回のフニオチル、以前に演者紹介ページにて作品の概要を書きましたが、今日はさらに詳しく語っていきます。

多少のネタバレを含むので、気になる方は本番後に読んでくださいね。また、少々マニアックな内容なのでいまいちフニオチない…という方がいるかもしれません。そういう方は全部忘れて大丈夫なので気にせずに本番をお楽しみください。

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さて、今回お見せする内容は三部構成です。第一部と第二部は私のソロ、第三部はデュオです。それぞれ異なるコンセプトを持つ別々の内容になっています。

【第一部】

「ジャグリングとはまったく関係のない動きをジャグリング中にやったらどうなるか」という疑問から生まれた作品です。

ジャグリングとは物の操作ですが、物を操作するためには体を動かさなくてはなりません。その時、体はその目的を達成するための動きをします。簡単に言うと効率的な動きです。例えば、コップを持ち上げるためには腕を動かしますが、そのためには右腕をコップへまっすぐ伸ばし、つかめばよいわけです。左腕は動かす必要はありませんし、ジャンプすることも振り向いて変なポーズをすることもありません。それらの動きはコップを持ち上げるという操作には関係がないからです。

 ではあえて関係のない動きを入れるとどうなるか。今回はわかりやすくするために動きではなくポーズを入れることにし、ボールの操作とはまったく関係のなさそうな特定の同じポーズを、何回も何回もまるでサブリミナル広告のように、フラッシュ的に挟むというルールで振付しました。そうして生まれたポージング・ジャグリング、ぜひお楽しみください。

【第二部】

作曲家の中野颯太とのコラボレーション作品です。

音楽に動きを合わせるんじゃなくて動きに合わせた音楽を作ってもらえばラクじゃん!という短絡的な思考から、友人でもある中野に自分の振付を見せ、それをもとに作曲をしてもらいました。

自分の振付を作曲家が解釈し音楽に変換する、これはつまり振付という視覚情報が音楽という聴覚情報になるということです(なんて面白い!)。また、生まれた音楽には作曲家自身のセンスと味が加わっていて、その音楽を今度は自分が観察して再度振付を合わせてみるという、多層的な、もしくはループするだまし絵のような過程がありました。

さて、第二部のテーマは「ランダム性」です。ジャグリングが本来持つ「予想のつかなさ」をさらに強化するため、第一部のような無駄な動きを加えたり、身体の動きやリズムを多様化したり、楽曲自体にもサプライズ要素を入れたりしました。

【第三部】

ダンサー 久保田舞との共同演出・共同振付によるデュオです。

このジャグラー人生ソロばかり作ってきたからデュオもやりたい!複数人の振付作ってみたい!ということでここ数年はコラボや複数人振付に力を入れています。今回は初めてタッグを組む久保田と共同リサーチし、その結果を短い作品にまとめました。

「これやりたい」「これいいね~」と盛り上がったリサーチは盛り上がり過ぎてネタが絞れず、一時はどうなるかと思いましたが最終的には斬新で面白いものができたと思います(手前味噌ですが)。

余談ですが第三部の使用曲はワタクシ小辻の作曲でございます。

 つらつら述べましたが、本番を観る前には一度きれいに忘れて、ご自分の眼と感性をもって、物と身体が動くさまを存分に味わってもらいたいと思います。

一見フニオチないけどなんとなくフニオチル、そんな体験ができたらいいですね。

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演者紹介 小辻太一(小辻太一・久保田舞)

作品名

3つの小作品

紹介文

はじめまして、こんにちは、小辻太一といいます。
フランスでジャグラーとして舞台公演に出演するかたわら個人としても日仏で創作活動をしています。もともとはジャグリング畑の人間ですが最近はコンテンポラリーダンスの世界に入り込んでおり、ダンサーとのコラボ創作などを行っています。
ジャグリングのダンス的見せ方を個人の活動テーマにしており、物を動かすことと身体を動かすことを同時に存在させ、同時に見せる手法を模索しています。今回のフニオチルではその成果を様々な角度からお見せできればと思っています。

プロフィール

小辻太一
物と身体の動きをキーワードにダンスとジャグリングの合間を探る。日仏を拠点に現代サーカスおよびコンテンポラリーダンスの分野において活動している。2017年よりフランスのサーカス学校Centre Régionale des Arts du Cirque Lommeに1年間在学。2018年より現代サーカスカンパニー Collectif Petit Travers(仏)に所属し舞台公演に出演中。

久保田舞
1995年生まれ。埼玉県立芸術総合高校にて舞台芸術を学び大学ではモダンダンス部に所属。これまで制作した作品は国内外のフェスティバルへ招聘され、シンガポールではレジデンスを経て現地アーティストと共に作品制作に取り組んだ。近年は他ジャンルアーティストとの共演や、在住する川越市にて野外パフォーマンス企画やリサーチに力を入れている。
受賞歴/ 座・⾼円寺ダンスアワード, YDC Ⅱ 奨励賞,HDP鈴⽊ユキオ賞等
主な参加フェスティバル/ M1contact comtemporaly dance festival, NDA International Festival, 福岡ダンスフリンジフェスティバル,TPAM等

作品内にて使用する楽曲の情報
「Suspension」
作曲:中野颯太
演奏:吉田拓磨

「4つのヴィオラ‬のための協奏曲第4番 第4楽章」
作曲:G.P.Telemann
演奏:Bratschannel(石田紗樹・中村翔太郎・中村洋乃理・細川泉)

その他協力
小道具製作:PM Juggling
振付協力(小辻ソロ部):久保田舞

参考情報

小辻太一
Instagram: https://www.instagram.com/kotsujinsta/
Vimeo: https://vimeo.com/423029978

久保田舞
Instagram: https://www.instagram.com/maimy_jalopy/?hl=ja

中野颯太
Youtube: https://youtube.com/c/HayataNAKANO

Bratschannel
Youtube: https://www.youtube.com/channel/UCwEMguiXye9xaNw9lrqNMSw

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公演概要

配信URL

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